敷地と初対面の時、360°どこから見ても建物の存在を感じさせるダイナミックな土地であると感じた。一団の敷地内にあるこの一画はまず最初に景観として目に飛び込んでくる建物となり住み手にも周囲にも配慮したデザインを必要とする立地。
一番のデザインポイントとなる建物の後ろ姿の美しさに注力しデザインした。どの方角からも建物にアクセスできる敷地も、室内のフレキシブルでワクワクするようなフリーアクセスの空間も全て、家族と共に友人を招き楽しむ、「集う」をテーマにした家づくりに全て通じている。一貫してブレない骨子を貫き仕上がった建物は、多くの友と共に集い育んでいく住まいとなった。(建築家・内山里江)